磯焼けとは?原因と現状|なぜ9割の人が知らない海の問題なのか

※この記事は旧サイト(マリンハビタット壱岐)の記事をリライトしています。

「磯焼け」という言葉を知っていますか?

磯焼けとは、海藻が減少し、海の中がまるで砂漠のような状態になってしまう現象のことです。

本来、海の中には海藻が広がり、魚やイカなど多くの生き物が集まる“豊かな場所”が存在しています。

しかし磯焼けが進むと、魚のすみかがなくなる、産卵場所が減る、生態系が崩れる、といった影響が広がっていきます。

では、この問題はどれくらい知られているのでしょうか。

私たちがこれまで学校で海洋教育を行ってきた中で、磯焼けを知っている学生はわずか1〜2割程度でした。

つまり、約9割の人は、この問題を知らない。

ここに、大きな課題があります。

どれだけ深刻な問題でも、知られていなければ“存在していない”のと同じです。

行動は、「知ること」からしか始まりません。

では、なぜ磯焼けは起きているのでしょうか。

原因は一つではなく、さまざまな要因が重なっています。

・海水温の上昇
・魚やウニによる食害
・栄養バランスの変化
・森から海への栄養供給の減少

本来、森と海はつながっており、川を通じて栄養が海へと運ばれていました。

しかしその循環が弱まることで、海藻が育ちにくい環境になっているとも言われています。

このように磯焼けは、自然環境の変化と人間の活動、その両方が関係する複雑な問題です。

だからこそ、解決も簡単ではありません。

ただ、はっきりしていることがあります。

関わる人が増えなければ、海は変わらない。

専門家や一部の人だけで解決できる問題ではなく、多くの人が関心を持ち、関わっていく必要があります。

私たちはこれまで、海の現状を「伝える」活動を続けてきました。

そしてこれからは、その先へ進みます。

ただ知るだけではなく、実際に海に触れる、体験する、自分ごととして考える、そうした“行動につながるきっかけ”をつくっていきます。

海は遠い存在ではありません。

少し知ることで、少し関わることで、その距離は大きく変わります。

私たちはこれからも、海の現状を伝えながら、海に関わる人を増やす取り組みを続けていきます。

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