
私が幼い頃、ここ壱岐島の海には、青々と海藻が揺らめく豊かな藻場が広がり、無数の命が躍動していました。
あの頃に肌で感じた、美しく力強い海の記憶。この壱岐島で得た「豊かな海の原体験」こそが、今の私のすべての原動力です。
しかし現在、気候変動や環境の変化により深刻な磯焼けが進行し、かつての豊かな海は失われつつあります。
このままでは、私たちの宝物である海を次世代に残すことができません。
あの命あふれる海をもう一度取り戻したい。その強い思いから、私たちは環境に配慮された人工漁礁「リーフボール」を活用した藻場造成という挑戦に踏み出しました。
私たちが目指すのは、単なる自然保護にとどまりません。
森と海の豊かな循環を海中に再現し、社会を支える重要な基盤「ブルーインフラ」という、新たな沿岸インフラのカタチを構築することです。
海が本来の機能と豊かさを取り戻せば、それは漁業の振興へと繋がり、地域の活力となります。
我々人類と海が真の意味で共生していくためには、このブルーインフラを土台として、「環境の再生」と「地域経済の好循環」という両輪を持続的に回していく新たなモデルの構築が不可欠なのです。
そして同時に、この豊かな海を未来へと繋いでいくための「海洋教育」も、私たちの重要な使命です。次世代を担う子どもたちが実際に海に触れ、命の営みを学ぶ体験は、彼らが海と共に生きる未来の確かな礎となります。
「小さな壱岐島から、大きな挑戦を。」
私たちはこの地から、リーフボールを通じた環境と経済の循環モデルを作り上げ、人と海が共生する未来を切り拓いてまいります。
私たちの挑戦に、皆様の温かいご支援とご参画を心よりお願い申し上げます。

2026年3月5日
一般社団法人リーフボールジャパン
代表理事 田山 久倫
